やっぱりこの時期気になるのは.... #オオワシ


やっぱりこの時期になると、気になるのは湖北の女王....。

皆さまご存じの地へ、プチ遠征をしてきました。超高齢のオオワシだけに、ひょっとすると翌年は会えないかも?という不安にかられ、ここ2、3年は毎年通っています。

これまではこのオオワシの行動パターンはおよそ決まっていて、早朝、塒から山肌の枝へ移動した後、湖まで狩りに出かけます。当然私たちカメラマンは狩りに出る往復の飛翔シーンが目当てで、運がよければオオバンやブラックバス等、獲物をぶらさげて帰ってくるシーンに巡り会えます。狩りに出ない日も結構ありますが、少なくても山肌の枝に止まっているシーンは絶対撮れる....という環境でした。

ところが、今年は定位置の山肌にはしばしばクマタカが現れ、このオオワシを脅かしています。しかも、狩りに出るとミサゴに追いかけまわされ、思うように狩りもできない日もあるようです。さすがに高齢の影響で体力が衰えているのか、猛禽の王者にしてはちょっと情けない状況のようです。湖の沖合の遠いポールに長時間止まっていて、山肌の定位置に止まる時間が少ないため、枝止まりが撮れない日もある等、カメラマン泣かせの日々が続いているようです。

例年なら早朝からは山肌の麓でスタンバイし、枝止まりを撮った後に飛ぶのを待つのですが、今年はどこでスタンバイしようか?と悩みます。

7時半過ぎに到着し、麓に先着されていた7〜8人のカメラマンに様子を伺うと、「1時間ほど前に塒から直接湖へ飛んで行った....」と。それなら、もうすぐ帰ってくるかも?とその場で待つことにしますが、1時間経っても2時間経っても帰ってきません。昨年の訪問時も同じようなパターンでしたが、昨年は直ぐに帰ってきました。そしてその後、湖岸へ様子を見に行った方から、「いま湖岸でオオバンを食べている....」という情報が。

さて、この場で待ち続けるのがいいのか、湖岸へ向かった方がいいのか、散々悩んで湖岸へ向かうことに....。オオバンを食べている位置が解っているので、入れ違いに帰ってきても頭上を飛ぶから、気づくだろう....と。

結局途中では出会わず、湖岸に到着するとまだオオバンを食べていました。しかし、やっとオオワシの姿が見えたものの、この距離を見て愕然としました。カメラを構えている堤防からは500mほど沖合の浮礁の草の陰です。とりあえず、1.4×のテレコンを装着して700mmで証拠写真を撮りますが、手前の草で全身が見えず、教えてもらわなければ気がつかない状況です。

後は飛んでくれるのを待つのみ....と、装着したテレコンを外して他のカメラマンとともに待ちますが、一向に飛び立つ様子はありません。その後、11時過ぎになって、やっと浮礁の上を左右に移動した後、南側に向かって飛び出しました。浮礁の端まで飛んだ後はこちらへ方向転換して、期待どおりかなり近いところを飛んでくれました。かなり曇っていたのですが、逆光の空抜けでシルエット状態....、かなり不満です。それでもこんなに近くを飛んでくれたのだから、贅沢は言えません。その後の補正で、なんとか納得できる画像が残せましたが、背景が青空ならなぁ〜〜〜。

その後オオワシは麓の定位置へ向かったとのことで、そちらへ向かうと枝被りの定位置に止まっています。撮れれば欲が出るもので、塒へ帰る飛翔シーンも撮りたいと思いましたが、まだお昼前。他の鳥を撮るために中座し、3時間後に戻ると相変わらず同じところに止まっていました。

そしてその後は、暗くなるまでに塒へ帰るのか?帰るまでに暗くなるのか?と、オオワシとの根比べ....。結局、5時前まで粘りましたが、塒入りより先に日が暮れてしまい、断念することになりました。

それと、この飛翔の興奮も冷めない撮影直後、この地でオオワシを毎日観察されていて、TVや新聞でもお馴染みのYさんにお目にかかり、ご挨拶をさせていただきました。すると、早速その日のYさんのブログで「宝塚からお見え方と会話を....」と掲載していただきました。大変光栄です、ありがとうございました。今後もこれまでどおり、このオオワシの情報を発信していただけたら....と祈っております。

定位置のY山ですが、到着時にはここに居ませんでした
OOWASHI-200*21b
オオワシ

そのかわり、噂のクマタカがこんなところに....
KUMATAKA-10*21b
クマタカ

浮礁の上でオオバンを食べていました
距離はおよそ500mくらいありそうです
OOWASHI-191**b
オオワシ

700mmでもノートリミングでははこんな感じです
最初は教えてもらっても、どこか解りませんでした....恥
OOWASHI-191b.jpg
オオワシ

左右に少し移動した後....
OOWASHI-192b.jpg
オオワシ

やっと飛び出しました
OOWASHI-193b.jpg
オオワシ

こちらへ方向転換してくれました
OOWASHI-194b.jpg
オオワシ

OOWASHI-195b.jpg
オオワシ

OOWASHI-196*b
オオワシ

どんどん近づいてきます〜〜〜
OOWASHI-197b.jpg
オオワシ

OOWASHI-198b.jpg
オオワシ

OOWASHI-199b.jpg
オオワシ

OOWASHI-200*1b
オオワシ

OOWASHI-200*3b
オオワシ

OOWASHI-200*4b
オオワシ

OOWASHI-200*6b
オオワシ

OOWASHI-200*4b
オオワシ

OOWASHI-200*8b
オオワシ

OOWASHI-200*12b
オオワシ

OOWASHI-200*14b
オオワシ

OOWASHI-200*15b
オオワシ

あ〜あ、背景が青空ならなぁ....
OOWASHI-200*16b
オオワシ

やっと、定位置に落ち着きました
OOWASHI-200*18b
オオワシ

塒へ向かって飛んでくれるのを待ちますが....
OOWASHI-200*19b
オオワシ

先に日が暮れてしまい、断念しました
OOWASHI-200*20b
オオワシ

1枚目
iPhone 6s

3〜4枚目
Nikon D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E Ⅲ

2枚目、5〜25枚目
Nikon D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR

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comment

Secret

こんばんは

つぶは(琵琶湖では)飛んでいるオオワシを見たことがありません。
やっぱり素敵ですねー(^o^
道が凍る前に行きたいなぁと思いましたが、早くても年明けてからに・・

つぶさん

年齢を考えて、ここ数年毎年通っています。
とくに今季のお昼は例年と違った過ごし方をしている日が多いので、余裕をもたれて行った方が....。

こんばんは

遠いのは残念ですが、湖畔で見るオオワシは、また違った印象ですね。
ついでに、クマタカもどうせなら近くで撮れたら大人気になりそうですが、難しいでしょうね〜

Yasuoさん

そうなんです。
はじめは遠すぎてビビリましたが、湖岸でのオオワシは新鮮でした。せっかくなのでクマタカも....と思いましたが、欲張ったら両方失敗しますよね。

こんばんは

こんばんは~
オオワシに会いに行かれてたんですね!
クマタカに負けず頑張って欲しいですね~
こんな処で食事をしてるんですね。
こちらに向かって飛んで来た時は、興奮しますよね~
僕も此処では、飛翔シーンを見た事が無いので
毎年、飛翔シーンを撮られていて凄いなと思います。

おばあちゃん、まだ元気に頑張ってるんですね。飛翔 迫力あっていいですね。
長浜にいるときにこんなの撮らせて欲しかった。

キンタさん

おはようございます。
今季の朝はたいていこの辺りのポールの上らしいです。なので、運が悪いとあの大きなオオワシがゴマ粒程度にしか撮せないとか。こちらへ向かってきたときは大興奮でした。

翡翠♪♪ さん

はい、毎年「今年で最後かも?」と思いながら通ってます。こんなシーンに巡り会えたのはラッキーでした。そういえば、長浜に居らしてたんですね。

おめでとうございます!

 今まででしたら「枝止まりなら余裕、飛翔もいけるかも

出来れば魚ゲットシーンを撮影したい!」

っていう余裕をかましていましたが

今期は止まりシーンでさえも、まともに撮影出来ない状況が続いているので

えむ・おーさんの今回の飛翔シーンゲットは物凄く難易度高い状況ですから価値ありますねぇ

流石です!! おめでとうございます!

かなり根気と粘り強さが必要ですねぇ、根気と粘りがない私には厳しそうです(汗)

ノリさん

そうなんですよね。
例年なら山での枝止まりは外すことなんて、まずないですよね。なので、山に居ないのが解った時点で、塒入りだけでも....と。根気や粘りと言うよりも、それしか選択肢がなかったです。
近況報告
3月も半ばに入り、いよいよマスクの着用が本人の判断となりました。

感染者数も減っており、このまま少しずつ収束してくれることを願いますが、ブログをご覧の皆さまもくれぐれも体調に気をつけながらお過ごしください。

 






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プロフィール

えむ・おー

Author:えむ・おー
居住地:兵庫県宝塚市
年 齢:1955年生まれ
性 別:男性

撮影機材(2023年3月現在)

* カメラボディ *

Canon EOS R7
Canon EOS R10
Canon EOS Kiss Digital N
Panasonic LUMIX DC FZ85
Apple iPhone SE(第2世代)

* レンズ *

Canon
   マウントアダプター EF-EOS R
Canon RF100-500mm
   F4.5-7.1 L IS USM
Canon RF600mm
   F11 IS STM
TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di
   MACRO1:1(272E) For Canon EF
TAMRON 18-270mm F3.5-6.3
   Di II VC PZD(B008) For Canon EF
Canon EF-S 18-55mm
   F3.5-5.6 IS STM


私が出会った野鳥を撮影した趣味のブログです。識別は間違っているかもしれませんが、ご容赦ください。野鳥の生息地および撮影地に関しましては、自然環境の保護や付近住民の方々への影響を考慮して、明確には記載しておりませんのでご了承ください。

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