写真だけでなく、50年前のレンズも....
先日、私が中学生の頃に撮影したSLの写真をデジタル化した旨を紹介しましたが、なんとその時に使っていた旧いレンズが物入れの中から出てきました。
Nikonの NIKKOR-H Auto 50mm F2。
Nikonのサイトの「Fマウントレンズ旧製品一覧」にも載っていない旧い標準レンズです。残念ながら、その当時のボディのNikomat FTNの方は何処を探しても見当たらないので、その後の機材購入時に下取りに出したと思われます。
一昨年の転居時、荷物の整理中に当時の写真を無造作に突っ込んでいる大きな箱が残っているのを見つけたのですが、転居の多忙さのため、中身を確認せずに持ってきていました。
そして、D51の写真のデジタル化の際にそのことを思い出し、他にも画像ファイル化しておく写真がないか?と改めて確認....。しかし、当時はやはり写真の知識に乏しい中学生....、駄作ばかりで「これ」というものは見つかりませんでした。
そんな中、箱の隅っこに薄い布に包まれた小さな塊が。恐る恐る開けてみると、なんとこのレンズ。まさかこんなものが残っているとは思わなかったのでビックリです。しかし、非AIレンズと呼ばれるもので、Fマウントでありながら最近のボディには物理的に装着不可。
私は機材マニアなところもありますが、レトロファンではないので、この種の旧いものが出てきてもあまりテンションは上がりません。しかも、使えないとなると余計です。思い出に拘る性格でもないので、処分しようとヤフオクやメルカリ等を覗いてみましたが、掘り出し物ではないためかほとんど入札されていないようです。
外観はさすがに傷だらけで、小さな傷や経年化による劣化がかなりありますが、ヘリコイドはちゃんと回ります。後ろキャップは付いていましたが、UVフィルターだけで前キャップは付いていません。
これではクモリやカビだらけかと思いましたが、傷やクモリはフィルターだけで、レンズ面は意外に綺麗です。レンズの中玉に小さな傷のようなものが見えましたが、過去に分解したこともなく、これはカビでしょう。ひょっとしたら使えるかと思いましたが、装着不可ということです。
いろんなサイトを調べて見ると、レンズを装着するときにボディのレバーと干渉する絞り環の部分を削ると使用可になるようです。ヤフオクでも値が付かないのなら捨てようか?と思いましたが、捨てるくらいなら壊してもいいから削ってみよう....と改造サイトを参考にチャレンジしてみました。使ったのはセリアで買った100円のダイヤモンドヤスリ....、それでもちゃんと削れました。
レンズによって削る部分が微妙に違うようで、かなりの苦戦をしましたが、物理的にはまらなかったD500、D7100それぞれのボディに装着することができるようになりました。
50年を経たこんな旧いマニュアルレンズが、最近のボディで使えるというのは凄いことですね。しかし、Nikonのこの凄さがZマウントやミラーレス一眼の普及の足枷になってしまっているのも否定できません。とりあえず、物理的には装着可能になりましたが、問題はこの後です。絞り機能が働いて、きちんと撮れるかどうかはまだ不明ですので、近いうちに試写してみるつもりです。
コルリや渡りのシギチは出現しだしたものの、本格的な渡りはまだまだ先です。例年の事ですが、この時期にシギチ等を撮った後も9月末ごろまでは、ブログのネタ不足に悩まされます。今回のこの件は機材ネタにはおもしろそうなので、結果はこのブログで報告いたします。
傷、クモリ、汚れはフィルターのみのようです

NIKKOR-H Auto F2 50mm

NIKKOR-H Auto F2 50mm
頑張って絞り環を削りました

NIKKOR-H Auto F2 50mm
D7100に無事装着です

NIKKOR-H Auto F2 50mm

NIKKOR-H Auto F2 50mm
フィルターを外してみたら、レンズ面はそこそこ綺麗でした

NIKKOR-H Auto F2 50mm
D500 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
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