オールドレンズの性能は?.... 


昨年、今年と、過去の不要品を整理していて、約50年前に使用していたカメラボディやレンズを見つけています。

以前のブログでも紹介しましたが、昨年は NIKKOR-H Auto 50mm F2、そして今年はボディの Nikomat FTN と Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5。いずれも中学生当時、鉄道写真撮影時に使用していたものです。

Nikomat FTN はフルマニュアルのフィルムカメラなので、撮影ジャンルに関わらず今後使うことはないと判断し、ジャンク品としてヤフオクに出品してみると、1,000円で落札していただきました....笑。

レンズの方はいずれも標準域のマニュアルタイプです。ただ Nikon の場合は、こんな旧いものでも一部のデジタル一眼のボディで使用できるので、野鳥以外の用途で使うことがあるかも?と整備し直して保管しています。

さて、今回はそれらのレンズがどの程度写るのか?と検証してみました。そして、その検証とともに、最近のAFレンズとの比較もしてみました。

今回検証するレンズは、

NIKKOR-H Auto 50mm F2 (1959年6月発売)
Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5 (1963年6月発売)

で、比較に使用したレンズは、

AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR (2008年2月発売)

です。最近のAFレンズと言っても発売からもう13年も経っており、もう現行発売品ではありません。検証には、これまた今年見つけた D3000 を使用しました。

なお、この2本のマニュアルレンズは、露出もマニュアルでしか使用できません。

そして、比較に際しての撮影条件ですが、屋外での撮影は、F8、SS1/500、ISO200 、屋内では F5.6、1/60、ISO1600で、いずれも50mm域での撮影としました。屋外と掛け時計の画像はノートリミング、缶チューハイの画像は1.2m程度の最短撮影距離で撮った後、等倍程度に拡大しました。

試写の結果です。

NIKKOR-H Auto 50mm F2

50年前のレンズにしてはくっきりはっきりとした描写で、解像感もまずまずでした。温かみと言えば聞こえはいいですが、黄色っぽく写る傾向があり、肉眼で見た光景とはちょっと違うかな?と言う感じです。しかし、被写体によって違いがあり、缶チューハイの画像は解像感もまずまずで、色合いも一番自然な感じです。やはり単焦点の強みかもしれません。

Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5

このレンズは50年前のズームレンズだけに、広角望遠両端で湾曲収差が酷いとのことで評判はよくありません。今回は50mm域だけで比較しましたが、やはり満足な画質ではありませんでした。解像感もなく、色合いも薄く、全体的に白っぽく写ります。開発当初のズームだけにまだまだ性能は低かったようです。

AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

AF-Sタイプですので、そこそこの描写は期待できますが、ズーム域が広く解像感はいまいちと言われていたレンズです。それでも他の2本より設計が新しいだけに、色のりも一番自然だったようです。しかし、缶チューハイの画像に関しては、???の解像感でした。

Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5 はさすがに満足な画像を残すのは厳しそうですが、NIKKOR-H Auto 50mm F2 は被写体によっては今でも充分使えそうです。しかし、野鳥以外を撮影する機会も少ないので、今後使用することはほとんど無さそうです。

このような結果となりましたが、屋外の画像では途中で陽差しが陰る等、光線条件が変わりました。プロのカメラマンのように全くの同条件の環境で、きちんとした比較ができていないことをご了承ください。あくまでも私の個人的な感想です〜〜〜。












⬇️ 画像はクリックすると大きくなります ⬇️


この3本を比較してみました。
50mmレンズb
検証レンズ3本

検証に使用したのはD3000です
D3000*b
Nikon D3000

部屋の掛け時計です、最短撮影距離の1.2mでの撮影です。43-86mmズームは白っぽく、色のりが悪いです。しかし、フォーカスはどのレンズも合っていますし、壁紙の模様の解像感もあまり差はありません。

50-F2-1*b
NIKKOR-H Auto 50mm F2

43-86-1*b
Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5 50mm域

16-85-1*b
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 50mm域

最短撮影距離での缶チューハイを等倍程度に拡大。やはり43-86mmは色合いが薄く、意外に16-85mmが大苦戦です。この画像では50mmが一番いいかも。

50-F2-3*b
NIKKOR-H Auto 50mm F2

43-86-3*b
Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5 50mm域

16-85-3*b
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 50mm域

屋外に出てみました。
50mm域なので、湾曲収差は感じませんでしたが、43-86mmズームは解像感が悪くて苦戦です。最初の50mm撮影時は陽が射していたので、余計に黄色みが目立ちます。その後曇ってしまい、光線条件が変わってしまいましたので、参考程度にご覧ください。16-85mmズームが一番自然ですね。

50-F2-2*b
NIKKOR-H Auto 50mm F2

43-86-2*b
Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5 50mm域

16-85-2*b
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR 50mm域


1,2枚目
iPhone New SE

3、6,9枚目
D3000 + NIKKOR-H Auto 50mm F2

4、7、10枚目
D3000 + Zoom-NIKKOR Auto 43~86mm F3.5

5、8、11枚目
D3000 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

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