Nikon Z7Ⅱ を半年使ってみて.... その5 番外編 追加記事


昨年5月に購入したZ7Ⅱのレビュー記事の続編です。

その1」では、私が購入に至った経緯、「その2」では、画質、解像力、AFの性能やAFエリア等試写してみて感じたこと、「その3」では、ボディの撮影設定について感じたことを並べてみましたが、その後前回の「その4 まとめ編」で一旦終了しています。

しかし、最近気がついた大きな不満が出てきたので、「その5 番外編 追加記事」として発表します。言葉で表現するのが難しく、解りにくいところが多いかとは思いますが、ご了承いただきますようによろしくお願いいたします。

ミラーレスカメラのEVFは実際の肉眼で見たままではなく、撮れる画像を事前に見ることができます。なので、露出補正時にもどれくらいの明るさで写るのか?を撮影時に確認ができるので便利になっています。

しかし、この便利さが被写界深度に関しては逆効果も....?

この時期フィールドに出かけて、ルリビタキやベニマシコ等が5mくらいの距離の近い枝に止まっていると、嬉しくなって即レンズを向けてしまいます。

しかし、その瞬間にレンズの距離リングが∞に近いところにあると、ターゲットの鳥をファインダーの中に捉えていても、ほとんど見えないのです。

当然、ファインダー内にターゲットを捉えるのを失敗した....と思って、肉眼で確認し直すのですが、そうこうしている間に飛ばれてしまうことが多発。しかも、Z7Ⅱ では、こういう場合のAFは極めて反応が遅く、ちゃんとファインダー内に捉えていてもなかなか合焦しません。

背景をぼかす撮影などには、これから撮れる画像が表示されるのは便利ですが、一瞬の間にターゲットをファインダーに入れて、素速く撮影するには足枷になっているようです。

レフ機の D500 等のOVFの場合は肉眼での見え方とほぼ同様です。著しく距離リングがずれていてもファインダー内の鳥が全く見えなくなるということはほとんどありません。そして、直後にAF-ONボタンを操作するとスッと合焦してくれます。

なので、最近は近くの枝に鳥を見つけたときには最短撮影距離側に距離リングを回しながら、レンズを向けるという余計な裏技で対処しています。しかし、この余計な一手間のため一瞬のチャンスを逃してしまうことも度々です。この状況については、Z7Ⅱの特徴というより、ミラーレス機そのものの特徴かもしれませんが、Z7Ⅱユーザーの方はこの不便さをどう克服されているのでしょうか。

と言うことで、今回早速室内で実験撮影をしてみました。

Z7Ⅱ と D500 でのファインダー像の比較です。レンズは TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD で三脚を使用し、室内で猛禽のフィギュアを撮影してみました。カメラからフィギュアまでの距離は2m弱で、レンズの焦点距離は200mm、背景の白い壁までは4m程度あります。

もちろん、普段野鳥を撮影するのにライブビュー撮影はしませんが、今回この比較のためにライブビューでの撮影です。フィギュアにフォーカスが合った時点で距離リングを無限遠に回してみました。両機の表示の違いが歴然とわかります。

Z7Ⅱでは何が写っているのかほとんど解りませんが、D500 では中央に被写体があるのが解ります。普段野鳥を撮影するのにライブビュー撮影はしませんし、D500 はライブビューではなくOVFなので、この表示とは若干異なるかもしれませんが、この比較のためと言うことでご理解ください。

さて、フィールドでも新製品の Z9 をぼちぼち見かけるようになってきました。新機種のこういう場面での性能も気になりますね、Z9 ならこんな状態でも爆速と言われているAFがスッと合焦してくれるのでしょうか。

そして、従来機にも Z9程度の新しい性能や機能が今後のファームUPによって装備されると噂されていますが、果たしてどの程度まで実現するのでしょう。ファームアップされないまま、Z7Ⅲの発売にならなければいいのですが....。









⬇️ 画像はクリックすると大きくなります ⬇️


今回は D500 と撮り比べてみます
Z7Ⅱ-1*b
Nikon Z7Ⅱ

レンズは100-400mmズームを使用
T100-400-1b.jpg
TAMRON 100-400mm

Z7Ⅱと D500 とで
Z7Ⅱ**-1*b
Z7Ⅱ撮影画像

フィギュアを撮り比べてみました
D500**-1b
D500撮影画像

Z7ⅡでのAF合焦時に
Z7Ⅱ-1b*
Z7Ⅱバックモニター

距離リングを無限遠に回すとこんな表示に
ターゲットを外していても気がつきません
しかもこの後はAFが合焦しません
Z7Ⅱ-2b*
Z7Ⅱバックモニター

D500 で同じことをするとこんな表示ですので
D500-1b_2022011514451044b.jpg
D500バックモニター

ターゲットを外してないのが解ります
しかもここからAFが合焦します
D500-2b_20220115144509bd1.jpg
D500バックモニター

1枚目
D3000 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

3枚目
Z7Ⅱ + FTZⅡ + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

4枚目
D500 + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

2、5〜8枚目
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ファームアップ

昨日ファームウェアよアップデートが出ていますよ。

Pochiさん

コメントありがとうございます。
そうなんです、早速アップデート済ませました。

昨日このブログを仕上げた直後に気がついたので、これは全文章書き換えか?との嬉しい期待があったのですが、「低輝度環境下でのシングルAF撮影時のAF精度の向上」のみという些細なアップデートでした。
近況報告
10月に入り、やっと朝晩は涼しくなってきました。しかし、身体には猛暑の疲れが残っていて体調管理が難しいですね。

まだまだお昼は暑くなる日もありそうです。ブログをご覧の皆さまにおかれましたは、くれぐれも体調に気をつけながらお過ごしください。

 






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プロフィール

えむ・おー

Author:えむ・おー
居住地:兵庫県宝塚市
年 齢:1955年8月生まれ
性 別:男性

撮影機材(2023年6月現在)

* カメラボディ *

Canon EOS R7
Canon EOS R10
Canon EOS Kiss X3
Panasonic LUMIX DC FZ85
Apple iPhone SE(第2世代)

* レンズ *

Canon
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   F4.5-7.1 L IS USM
Canon RF600mm
   F11 IS STM
Canon EF100-300mm
   F4.5-5.6 USM
Canon EF 24-85mm
   F3.5-4.5 USM
TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di
   MACRO1:1(272E) For Canon EF
KENKO
   C-AF1 1.5X TELEPLUS SHQ


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